患者の立場の理解に役立つフィットネス

看護師は立場上、患者とのやり取りが多くなり、生活指導をする機会が多くなります。医師や管理栄養士などから伝えられた生活習慣についての指導をあらためて患者に伝える場面が多く、それを実践したかどうかについても聞くことが多いのが実情です。
中にはすぐにそれを守ってくれて実践する患者もいます。しかし、いくら指導をしても聞き入れてくれず、返事だけはしても実践しないという人も多いでしょう。どのように指導したら良いのだろうと悩んだら、フィットネスを始めてみましょう。
生活指導として典型的なのは食事療法や運動療法ですが、取り組みたくないという人はそれがあまりやりたくないというのが理由です。食べたいものを食べ、運動による辛さを感じずに自由に時間を使って生活したいと考えるのはもっともなことでしょう。フィットネスは時間を使って自分の身体に負荷をかけることで、身体の機能を向上させるためのものであり、看護師にとっては自分の体力を維持していくのに役立ちます。
ところが、わずかな私生活の時間をうまく使って取り組み、普段から疲れている身体に鞭を打って行うのは好きでなければなかなか難しいでしょう。身をもって苦労する経験をして、どうしたら続けられるかを考えてみると生活指導に役立ちます。
目的や目標を定めたり、取り組んで得られる成果についてよく理解したりすると意欲が少しずつ湧いてくるでしょう。その実感をもって患者に説明すると取り組んでもらえる可能性が高まるのです。